矢車通り~オリジナル小説~

はてなダイアリーから移行させました。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

吾輩は平成の猫である。 勿論バルチック艦隊は知らない。 その代わりイージス艦は知っている。 人間の愚かさは明治の先祖が、散々罵っているので今更繰り返す気はない。 その代わり人間とは別の種族の出来た事をお知らせしよう。 その名は小ギャル、これが明…

久米の仙人

娘っ子の脛を見て空から落ったと、笑い者になったが俺は後悔はしていねえ。 男と生れて女に興味が無えのは、影間に違えねえ。 大体ホモとかレズなんて非生産的な奴等に大きな顔をされている、二十一世紀のスタンダードが狂っているのだ。 人口爆発を押さえる…

俳劇

時は夜 季節は夏 舞台には苔むした石垣に囲まれた池 芭蕉登場 扇子を使いながらしばし名目 其処へ蛙がのそのそ現れる 蛙は芭蕉の顔をさも胡散臭げに見上げ其の侭池へドボーン 芭蕉は思わず膝を叩いて叫ぶ 出来た― 池の畔の柳の木に苫っていた夜烏がそれを見…

山桜

春は駆け足 いと短しとおぼゆ なれど美しき山桜の精霊を共のうて微か匂う爽やかなる香り放つもいとおかし 光の君などといえる放蕩者をほ表したる かの阿呆の顔に杉の花粉をまき散らし くさめ鼻水などといえる今流行のやまいをうつし おおいに苦しめたき心な…

春の風邪

風邪をひきました。 馬鹿は風邪をひかない。あれは嘘です。 僕がいい証拠です。 昔はカッコントウ、今は抗生物質、点滴は時間がかかります。 何とも色気の無い文章で申し訳ありません。 嗚呼、桜をあと何回見られますかね。

悪い夢

プレデタ―がハン・ソロと酒盛りをしている。 エイリアンやターミネーターまで、漆黒の空間に浮かんで、ゲラゲラ笑っている。 なんじゃ、こりゃ。 ええ一、ついでにハリーポッターの筆下したらどうだ。 あっ、もうすんでる。早熟じゃのう。さすが聖林。

リフト付レンタル車

中国旅行で一番困ったのは車であった。 リフトの無いバンで、いちいち乗り降りにガイドさんと運転手に手伝ってもらった。 旅行社も良い加減なものだ。初めからこちらは障害者と分かっているのにこの対応だ。 まあガイドさんが日本語ペラペラの良い人だったの…

酷い話

昔の中国 戦に敗れた武将が戦車で遁走している。 矢が雨のように追って来る。敵の軍政も迫っている。 馬もだんだん弱ってくる。このままでは首をかかれるのは必定だ。 そこで武将は御者台に乗っていた息子を無情にも突き落としてしまった。 子供は親が生きて…

蘇州の赤いパンツ

運河沿いを参歩していたら、ランニングシャツに赤いパンツという格好の、白髪をアンちゃんがりにした老人がこっち胡散臭そうに睨んでいる。 何しろ車椅子だからね。それがどうしたって。只それだけのことさ。 でもそれが記憶から消えない。何故なのか分らな…