矢車通り~オリジナル小説~

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仙台に行ってきました2

 ども。
 旅の目的は「小説家・ライター講座」に参加することでした。
 が。
 旅のお楽しみは、仙台にお住まいのお友達にお会いすることです。
 仙台駅までお迎えに来てくださるとおっしゃるので、お昼くらいに着く新幹線に乗って行き、ランチをご一緒しました。仙台名物の「牛タン」でございます。ご飯とお吸い物とサラダと牛タンの定食です。やわらかいのに歯ごたえがあり、とてもおいしゅうございました。
 講座と懇親会が終わったあとは、二次会に参加させていただきました。そこはもう、ありとあらゆる話の飛び交う雑談の世界です。お友達と、講座にいらしていた女性の方々と、男性若干名さまと共に、お開きになるまで、たっぷりとおしゃべりをしてきました。
 いやもう、楽しかったです。
 ありがとうございました。

 2日目は仙台観光に行きました。
 といっても、特に当てがあるわけではありません。
 友人Kが生まれたとき(49年前です)に、Kのお母さんがお勤めしていたお蕎麦屋さんが今もあるということで、そこでお昼を食べるべく、お店を探しました。
 なんでも、仙台で一番の繁華街、一番丁のアーケードを抜けたところにあるそうです。迷うのも旅のうちと思って、ろくに調べもせず9時20分ころにホテルを出ました。まずは一番丁のアーケードとやらを探さねばなりません。駅から7分くらい離れたとこで見つけました。さっそく端まで歩きます。ところが、端っこにお店はありません。携帯電話で写真を撮りKに送りました。「ないよ?」と。反対の端っこにも行きました。ありません。写真を(以下略)。すると、ほどなく電話がかかってきました。お互いにソフトバンクなので、通話は無料です。そういう意味では電話はフリーです。しかし、今、Kは仕事中なはず。しているヒマがあるわけありません。それでもなお、掛かってきたということは、メールで説明するのが、めんどくさいような勘違いを、私がやらかしたに違いありません。
「はいっ、ぼこしゅうですっ」
 一オクターブ声が上がっています。
「ぼこしゅう」
 幼い子供に言い聞かせるような、ゆっくりとした口調で話し始めます。
「アーケードを抜けると『ひろせ通り』に出るから、右に曲がって何軒か先。東映の建物が目印」
 話しながら移動し、目当てのお店を見つけました。でも、閉まっています。
「うん、お蕎麦屋さんは、フツー11時半くらいから営業。今何時?」
「10時20分であります」
 多大な迷惑をかけているという自覚があるもので、すっかり部下口調です。
「では、開店時間になったら行ってみなさい」
「わかりましたであります。ありがとうございました」
「あ、そうそう時間があるのなら、国道のほうへ行くと『江戸から百里』の場所があるはずだから、行ってみたら?」
「はいっ、そうさせていただきますっ」
 元気よく電話を切ったものの、(国道って何?)状態です。とりあえず、広い道に出ようと歩き始め、途中、携帯電話で「仙台、江戸から百里」を調べてみましたがわかりません。通りの角角に置いてある町の案内板を見ると、どうやら近くに「仙台市戦災復興記念館」なるものがあるようです。そこに行けば、ほかの名所の場所もわかるかも知れません。行ってみました。
 

 そこで毎週土日、展示物の説明をなさっているというおじさまに(新聞記事にもなっていることなので、隠してもしかたないかも知れませんが、個人名は伏せます)、明日への希望を持てるようなお話をたくさん伺うことが出来ました。私は強力に守られているような感じがするそうです。おじさまは自分より年下の人は、縁があったのに亡くなった方の生まれ変わりで、生まれ変わっても自分のことを気にかけて、会いに来てくれるのだと思ってらっしゃるのだとか。だから、人と会うのが楽しくてしょうがないのだそうです。初めての方でも、懐かしい友人が訪ねて来てくれたような気持ちがするそうです。

 すっかり、話し込んでしまい、お昼はとっくに過ぎてしまいました。お名残惜しかったのですが、帰りの時間もあることですし、いくらためになる話でも、ここだけで観光はおしまいというのも寂しい感じがして出てきました。

 お蕎麦屋さんに行く途中に、宝くじ売り場がありました。
 なんだか、今日は運が良いような気がしたので買いました。

 お蕎麦はとっても美味しかったです。