2009-12-07 月の砂漠 唐司郎 掌編 漆黒の空に青い地球がぽっかり浮かんでいる。 夢にしてはリアルすぎる。 空気がないのに生きている。 背広を脱いで肩にかけ、静かの海をトボトボと歩いている。 なぜ俺はこんな所にいる。 向こうからローバーが埃を巻き上げて走ってくる。 おーいと俺は手を振った。 途端にレーザービームが体を貫いて、俺は砂漠に倒れた。 遠のく意識の下で俺hはやっと地球侵略をしに来たエイリアンだったと悟った。