矢車通り~オリジナル小説~

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此処は何処だ

辺りを見ても全く覚えがない
荒涼とした光景が何処までも続く
夢の中だろうか?
それにしては妙にリアルだ
灰色の地面に大きな岩がゴロゴロと転がっている
地平線までその景色は変わらない
空は漆黒で無数の星がくっきりと輝く
スーツ(宇宙服)を脱いだら忽ち血が沸騰する
真空だが 妙なのは岩の周りに小さな花がひっそりと咲いている
それも真っ赤な血の色をしている
やっぱり夢なのか
と、その時ヘッドセットから微かに声が聞こえた
「こちらヤマト ガミラス軍と交戦中」
キムタクの奴 古代を気取るな
そう言おうと思った瞬間 空に物凄いノヴァが炸裂した