矢車通り~オリジナル小説~

はてなダイアリーから移行させました。

2001-07-01から1ヶ月間の記事一覧

お・い・で

息子よ。 君をそう呼んでも構わないだろうか。 私は今までずっと楽しく暮らしてきた。例えば、草を掻き分けて坂を登る。小高い丘を登りきると、急に視界が開けてくる。右手には大きな平原が、左手には小川が流れている。水面をのぞけば、岩魚が泳いでいる。…