矢車通り~オリジナル小説~

はてなダイアリーから移行させました。

雨が降ってきた
エイリアンは思う
テラの雨は静かだと
われらの星はこんなもんじゃあない
硫酸を頭上からバケツをひっくり返したようにあびせられてはたまったもんじゃあない

本当にテラは好い所
紫陽花の上で大きな殻を背負ったエイリアンは実感する
その殻は彼のスペーススーツであった