湿った空気が絡み付く 葦原を盗賊が走る 小脇に赤いものを抱えている 女だ それもまだうら若い どこぞの大臣の姫か 突然目の前に鬼が大手を広げて立塞がった 盗賊は野太刀を振るって立ち向かった 数合渡り合ったが鬼に適う筈がない 頭からバリバリと食われて…
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