矢車通り~オリジナル小説~

はてなダイアリーから移行させました。

パフォーマンス 

Philia Project で紹介されていたパフォーマンスを見てきました。

Dimitory Shostercobich 
         『SYNPHONY No.10』
出演:小沢恵美子
映像:宇田川伸一  設計:二瓶龍彦

 私はパフォーマンスというものを見たことがなかったのですが、ブログ『Production process』で、出演者は観客と共有できるものを出してくる、ということだけ学習していきました。

 開演、静寂のなか、一人の女性が舞台の中に歩いて来ます。譜面台に乗せられたろうそくに、ひとつ、また、ひとつと明かりを灯していきます。
 音のない緊張感、身体を酷使するゆったりとした動き、原始の記憶を呼び起こすろうそくの光。
 何か共有できるものはないかと探しながら、音楽にのって動き始めた女性を眺めていました。
 突然、ぴくんとみぞおちのあたりが引き攣りました。ビートに合わせて、ぴくんぴくんと反応します。目の前で繰り広げられている踊りと、私の体がシンクロしてしまったのでした。
 頭ではなく、体が直接メッセージを受け取っています。
 腕を組んで体を抑えようとしましたが、無条件反射なのか止まりません。
 しばらく抵抗していましたが、考えてみれば、舞台と一体になる感覚を味わうために来ているのです。身を任せることにしました。
 私がどういう感覚を味わってきたのか、言葉にするにはちょっと時間がかかりそうです。
 終わったあとも、体が止まるまで、十五分くらい震えていました。

 見ごたえのある舞台でした。また、行きたいと思います。

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 さて。
 現在改稿中の原稿は、おかげさまで200枚を突破しました。
 規定枚数に達したので、あとは、どのように整えていくかという問題になりました。
 読者と共有できるものを提供したいと思います。
 できるんでしょうか。いや、がんばります。