矢車通り~オリジナル小説~

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蘇州の赤いパンツ

運河沿いを参歩していたら、ランニングシャツに赤いパンツという格好の、白髪をアンちゃんがりにした老人がこっち胡散臭そうに睨んでいる。
何しろ車椅子だからね。それがどうしたって。只それだけのことさ。
でもそれが記憶から消えない。何故なのか分らない。
上海雑技団の方が圧倒的に迫力が有ったのにな。
不思議だなあ。 
あの老人の存在感に脱帽さあね。