矢車通り~オリジナル小説~

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Philia Project

 祥子歌唱ライブ「悲劇の恋/歌」
 行ってきました。
 場所は牛込聖公会バルナバ教会です。神楽坂から徒歩1分でした。
 実は私、教会なるところに足を踏み入れたことがありません。間口の広い入り口から、少し狭くなっているエントランスに入り、大きな扉をくぐって教会の中に足を踏み入れました。パフォーマンス仕様なのか、真ん中に舞台があり、舞台の左側奥には、大きな十字架が壁にくっついていました。舞台に向かって、椅子が並んでいます。椅子の下には大きな俵型のクッションが入っています。壁はコンクリート打ちっぱなしで、窓は高い位置にあり大きな窓ガラスを使っています。
 開演前にちょっと失礼してトイレに行ったのですが、なんと、外。身障者用でもあり、広い個室がぽつんと建っておりました。
 
 さて、時間が来ると客席側の電灯が暗くなりました。入り口からゆったりした動きで、女性が一人入ってきます。
 一気に場が作られ、静謐な空気が流れます。
 その女性、祥子さんが舞台に着き、抑えた声で歌い始めました。
 声が客席に少しずつ少しずつ沁みていきます。
 声が途切れると、入り口から二瓶さんが現れて、ピアノの前に座りました。声の合間にピアノの音が混じりはじめます。声と呼応し、声を補うように、ピアノの音が流れていきます。
 詩が、歌と伴奏という肉を得て、立体感を持つ何かとなって、直接肌に響いてきます。
 それから、1時間半の間、歌とギターとトークによって、ここではないどこか、現実であって現実ではないどこか、それは空想の世界にしかないのだけれど、現実に確かに足跡のある何か、それを味わってきました。

 うーん。やはり、言葉にするのは難しいですね。
 
 次こそは、ちゃんとレポートできるといいんですが。
 次の予定は9月11日、横浜だそうです。
 私は行けるかどうかわからないのですが、歌や踊りに興味がございましたら、ぜひ。