矢車通り~オリジナル小説~

はてなダイアリーから移行させました。

青い花

庭に小さな青い色の花 吸い込まれるように蝶が飛んできた その蝶は何処から来たのだろう 随分遠くから来たのだろう 長い長い旅で ようやく此処までたどり着いた 青い花に甘い蜜を期待して止まる 可哀想に長い旅をしてきたのに 此処に蜜はない 蝶はやがて花落…

〜白い犬〜

僕が散歩に行ったとき 道の駅は小雨だった 色々な草や石楠花が咲いていた 散歩に行ったとき白い犬がいた こんな大きな鼻を摺り寄せてきた 初めて会ったのに尻尾を触って人懐っこいのに驚いた セラピー犬になればいいと思った

ショート・ストーリー・ファイト・クラブ

いよいよ作品が発表されました。 全20作品です。 匿名イベントですので、私の作品がどれかを言うことは出来ませんが、間違いなくあります。4000字ですので、良かったら全部読んでみてください。なかなか面白い作品が揃っています。 投票締め切りは6月…

明日蒲田に行きます。

第十回を迎えた文章系同人誌の祭典「文学フリマ」が5月23日11時から16時の予定で開催されます。場所は東急蒲田駅から徒歩3分のところです。「読み手と書き手の出会いを推進しよう」という主旨の企画に参加しました。 文学フリマ用「本当はこの文章系…

ショート・ストーリー・ファイト・クラブ

小説のイベントです。 お題に沿った作品を書いて、匿名で発表し、読者に投票してもらって、順位を決めることになっています。 匿名という性質上、どんな作品を私が出すかといった話は、いっさい出来ません。ご了承ください。 今回のお題は「天」、字数は40…

「薄黒」を見てきました。

LifeRsさんの公演です。 田原町の出口1で友人と待ち合わせていました。狭い階段を上がりきると、大きな道路の歩道に出ました。小雨模様です。20分ほど待つようなので、待機場所はないかとあたりを見回すと、ちょうどビルの入り口のシャッターが閉まってお…

八上姫小唄

わたしゃ因幡の八上姫 大黒様に絆されて 勇んでいった出雲だが 居たのは本妻稲田姫 散々いびられ逃げ帰り 涙ながらに袖を振る

年女

ああ あなた なんと寅はしらなんだ 随分長い文通相手なのに でも近頃の四十路は若いなあ ディズニーシーでもまるで少女でした 今年はトラみたいに雄雄しく頑張れえ いけねえ あなたは雌でした ゴメンなさい

無題

年の暮れ おもうは残りの 日日かな 今一度 会いたい友や 江戸の町

残り柿

冬枯れの野にポツンと立つ柿の木 その枝に一つ残った熟れた実 小鳥のために残すというが、そおいう易しさ今はない ああ 田んぼの中の鷺、木枯らしを浴びつつ、笠地蔵の頃を懐かしむ

聖夜の宴

神様 何ゆえ私をお選びになったのでございます。 まだ愛の喜びを知らぬ処女に陣痛の痛みだけ味合わせるなんてひどい。 嘘をつけ。いくら全能の神でも、精子が膣を越えて子宮に入らんと懐妊はさせられんわい。 マリア、何処で誰と悪戯をした。 きりきり白状に…

月の砂漠

漆黒の空に青い地球がぽっかり浮かんでいる。 夢にしてはリアルすぎる。 空気がないのに生きている。 背広を脱いで肩にかけ、静かの海をトボトボと歩いている。 なぜ俺はこんな所にいる。 向こうからローバーが埃を巻き上げて走ってくる。 おーいと俺は手を…

乱れ髪

貞子さん 貴女は何時まで井戸の中に居て、時々テレビの画面からはい出して、人を呪い殺す気なんです。 いい加減に諦めて、成仏したらどう。 「余計なお世話だよ。あたしが成仏しちまったら三文作家の木乃伊が出来る。それに映画会社が困るだろ。これでも随分…

女の港

霧に咽んで霧笛を聞けば、あの人待ってる私は馬鹿ね 今に今にと六百光年 今じゃすっかり錆付くガントリイー 船は何処ぞで沈んだか ガミラス軍の攻撃受けて ヤマトに乗り込むセーラーマン 彼の姿が宇宙「そら」に浮かぶ 幻見るよじゃ永くはないな 松本零士氏…

ウィルスと対決

髭は伸び放題 恰も関羽の如し タミフルのお蔭か夜中に幻をみる オバマと鳩山がプーチンの行司で相撲をとって御座る これはいかん 仕分作業に小泉が火事装束で采配を振るって御座る 世も末じゃー

時雨の鳶

冷たい雨に濡れて、鳶の夫婦が電柱の上から冷笑していらあ。 馬鹿が時雨の中をビニールの合羽を着て、車椅子でさんぽしていらあと。 だって身障者には時間と援護法の制約があるんだもん。 厚生労働省の糞ったれー。

ついに開幕しました。

「ショート・ストーリー・ファイト・クラブ」の作品が出揃いました。 4000字でお題に沿った話を作り、匿名で発表して読者に投票してもらい順位を決めるイベントです。匿名発表なので、私の作品がどれかを申し上げることは出来ませんが、中にあることは間…

参戦!

「ショート・ストーリー・ファイト・クラブ」が始動しました。 ずっと前に参加していたことがあるのです。4000字でお題に沿った話を作り、匿名で発表して読者に投票してもらい、順位を決めるというイベントです。 何回か参加して、4000字で出来るこ…

野分けの頃

湿った空気が絡み付く 葦原を盗賊が走る 小脇に赤いものを抱えている 女だ それもまだうら若い どこぞの大臣の姫か 突然目の前に鬼が大手を広げて立塞がった 盗賊は野太刀を振るって立ち向かった 数合渡り合ったが鬼に適う筈がない 頭からバリバリと食われて…

蝙蝠の嘆き

イッソプは呑気に俺達を二股膏薬と断じてくれたが、本当のことは分っちゃいない 俺達は暗い洞窟の天井にぶら下がって何を想っているか はたして何のために苦労して餌を取り雌とつるんで子を作る つまり俺達の生きる目的だ

スランプ

歳のせいかこの頃閃かない。 嗚呼もどかしい。 書きたい気持ちはあるのだが、ちっとも文章が出てこない。 辛いなあ。 芥川や太宰や三島の気持ちが分かったよ。 おっと川端を忘れちゃあ怒られれそうだ。 とか何とか大文豪を気取ってみても、俺はなんぼのもん…

刺客

どうして女の刺客が多いの。 あ、そうか。 えもの(武器)をj隠すところを沢山もっているからか。 スカートを踏まれたおばさんのリベンジも成ったし、怖いね。 本当に壊しちゃったね。小泉さん。 これからどうするの。

検索の才能

テレビを見ていたら、現在、大物ミュージシャンになっている人たちが「最初はえびす橋で歌ってました。あそこで歌えば何万人かに聞いてもらえますから」と話していた。息子が突っ込んできた。 「何万人かは大げさじゃない? せいぜい1万人くらいじゃないの…

宝塚見物

宝塚の舞台を生で観たことがなかった。「ベルサイユのばら」や「JFK」を舞台中継で観たことがあるだけだ。 今まで行かなかったのには、2つの理由がある。 1つは「チケットが取りにくい」と噂されていたこと。 1つは「独特の芝居様式が確立しているので…

戦争

なぜ世界から戦争がなくならないか。 答えは簡単。 儲かる奴いるからだ。 兵器や武器を売ってね。

栗の実

あおい栗のいが。 まるで生意気な悪ガキが見下ろして「やーい。お前は歩けないんだ」 とはやし立てているようになっていた。 散歩に出るいつも思う僻み根性だ。 いやな性格だ。 嗚呼おれの自己嫌悪。

私綺麗

と女は聞いた 髪を切ったという さあ事だ 今夜あたりお宮の大木に上役の藁人形が五寸釘で打ちつけられて阿波踊りを踊っているだろう これはフィクションです

向日葵の途惑い

今年はわたし困るんだあ。 何故ってお日様出ないからどっちに向いて咲いたらいいの

花泥棒

散歩に行った 途中大きな木の下に売り墓が苔生していた そのわきに桔梗の花が蔓にまかれ咲いていた 一輪たおってもって帰りコップにいけた やはり野におけ蓮華草。 翌朝見るとコップの中で蕾と一緒に萎れていた。 やっぱり花泥棒はするものじゃあない。

蛍の恋

甘い光で誘っても彼女は俺を無視してる 何故俺を振り向かぬ 神秘の光はないもんか 金の力で力づく 彼女をさらうヤッピーをとうのける 神秘の杖を貸しとくれ 何何 貸してやるけど何ポンド 催促するのはハリー・ポッター お前もメルヘン忘れたか