矢車通り~オリジナル小説~

はてなダイアリーから移行させました。

仙台旅行

去年もうかがった講座にお邪魔してきました。 荒蝦夷さまの東北芸術工科大学〈東北ルネサンスプロジェクトin仙台〉の「小説家・ライター講座」にお邪魔しました。 ★文体をきたえるテクニック分析 中条省平(ちゅうじょうしょうへい)さま(文芸評論家) で、…

幽霊

そろそろあたしの季節 この業界じゃあ女王と言われたお岩 でも近頃新参者のお貞子に人気を浚われて出番が無い うらめしやー

悪党

この世で一番悪い奴は誰。 国会議員・官僚・検事・弁護士 オバマ・ビンラディン・将軍さま・GМの社長 いいや、違うね。 それはヒトのdna

暑い

熱いアイス 厚いパンフレット 暑い南極 アツい冷戦 暑いお化け 暑くて脳味噌が解けそう

お菓子

むすめはいった お菓子を頂戴 甘くてほっぺが落ちしそうな 男はいった あげるよ 代わりになにくれる あげるよ 甘い蜜のキス 男はそのまま解けちゃった 後に残るは栗饅頭 割れて中から轆轤首 不条理賛歌より

恋の不毛

嗚呼 生まれた時代が悪いのか それとも俺が悪いのか コンカツしなけりゃ女が出来ぬ 不毛の東京雨が降る 深刻ぶってもらちあかぬ

ダークマター

深淵の宇宙 その奥底に潜む力 神秘の力 その力が無いと銀河も存在できないという だが待てよ 本当にビックバンはあったのか ビックククランチなんてあるのか 疑わしい 時に終焉があるなんて じゃあそのあとはどうんるんだ 弥勒さんでも分からないか

雨が降ってきた エイリアンは思う テラの雨は静かだと われらの星はこんなもんじゃあない 硫酸を頭上からバケツをひっくり返したようにあびせられてはたまったもんじゃあない 本当にテラは好い所 紫陽花の上で大きな殻を背負ったエイリアンは実感する その殻…

遠い星

永遠に着かない星に飛ぶ船を火の鳥だけは見守り逝く その星は大気はメタン住人は(ひと)守銭奴 青い星着来て落胆名前はテラ(地球) ジュラ期には威厳にみちた主たち滅びて今は哀しき星なり

毬藻の唄

水底にひっそり沈みし毬藻よ憐れ 誰も見ず 独り孤独な夢を見る 永久に星を知ることもなく 音痴の鮒の詩吟を聞いて 恰もそれが天使のソネットと思っている 嗚呼 毬藻は不幸なの それとも幸せなの

林檎

赤い林檎は大嫌い 青い林檎も大嫌い 月の夜半に公園で火照った身体を覚ましてたらそんな言葉が脳裏を過る 今夜の客は醜男ばかり 商売だから仕方がないがなんで値に寄って来る ピエロの方がまだ増しだ 含んだ林檎を吐き吐き思う

俗人

花を見ても天麩羅しか想像しない奴がいる 俗人と云う 俺もその一人だ 太宰は月見草が似合うと云った 気障な野郎だ 俺は富士山を見ると何故かトンカツと合鴨が頭を過る まあそれが俗人の特権だろう

顔は嫌いだ 自分の顔を見ると嫌悪を感じる エレベーターの鏡に映る顔 どうゆう訳か 分からない 答えはどれだ 不条理だ 朝起きてみると虫になった男が羨ましい 虫は自分の顔を意識しない 意識 そうだ 顔こそ意識の源だ テロ・暗殺・貧困・自殺・殺人 極め付き…

無題

素麺を啜りつつコロンボを見る 六十路の坂を切実に感ず 時代劇 女優の顔に我の歳重ねる 精神年齢 十五と云われ複雑な気持ち 好奇心だけ旺盛なれば浪費家と云われ 苦笑するより仕方無し 愚痴多くなれば我の刀で両断したき心

続 注意人物

プレデターは、その醜い顔を益々歪めて俺を見ている。 俺はニヤリとほくそ笑んだ。 船の窓から青い地球がゆっくり廻っている。 胸糞が悪い。 地球に比べれば、人はヴィールスだ。 増えすぎ環境を汚し、貧困を増やし、格差を贈位させている。 こんな地球は破…

注意人物

そいつは俺とそっくりだった。 電柱にウオンテッドのポスターが貼ってある。 しかし罪状が書いてない。 いったい何を仕出かしたんだ。 俺に似てるからには相当の悪だろう。 後ろに殺気を感じた瞬間、背に焼け火箸を突っ込まれ、意識を失った。 気が付いたら…

芝生に雀が来ています。 虫を突いています。 二羽で夢中になってます。 夫婦、それとも兄妹。 可愛いです。 あっ、また一羽来ました そうか。 初めの二羽がのび太としずかちゃん。 後から来たのがジャイアンか。 仲良くね。

小人間居して善行をなす

男は雑踏の中をナイフを隠し持って歩く。 どいつでもいい。殺ってやる。 俺を人として認めない社会に復讐するためだ。 しかし殺となるとてきとうな奴がいない。 老人は早く極楽へ送ってやるだけだ。 若者は、あんな軽薄な奴らを作った俺達団塊を閻魔が、腹を…

三猿の事

どこかの山に猿の兄弟がいました。 上の兄貴は欲張りでした。 中の弟は乱暴でした。 末っ子は阿呆でした。 良いところのない猿でした。 それでも神様は哀れんで、どこかの救われない国の教訓にと、お宮へ送りこみました。 しかし教訓になるどころか。その国…

浜の奇人

中華街はけばけばし色の洪水。 怪しげな訛りの呼び込み。 葫の匂い 関羽がいた。 商売の神様。 不景気な時代にさぞ迷惑なこったろう。 そうゆう俺も一人連れて戻った。 又どっかへ旅がしたい。 それには金だ。 人間なんて勝手なもんだ。 不信心な俺が異国の…

「OKINAWA 1947」を見てきました。

オフィスワンダーランドの紀伊國屋ホールでの公演です。 「人は見た目が9割」の竹内一郎さんが「さいふうめい」というお名前で脚本を書いてらっしゃるところです。 とても、わかりやすい芝居でした。沖縄の文化がふんだんに取り入れられて楽しめます。舞台…

グレンギャリー・グレン ロスを観てきました。

http://www.bungakuza.com/glenross/index.html 7人の男の物語です。男たちの舞台は「不動産の営業」です。日本と違って、売り上げ高に応じた賃金が支払われる歩合制なので、あの手この手で成績を上げようと男たちは鎬を削ります。 ちょっと気弱で流されや…

松山への旅3日目

3日目、快晴である。 ホテルを出たとたん、演者たちが可哀相になった。23日も快晴、25日も快晴、なんでよりによって24日だけ雨だったのだろうか。しかもエピローグのときはかなり強かった。 例によって、ホテルの朝食バイキングでたらふく食べた私た…

松山への旅2日目後半

道後温泉に市電が着く。アーケードのある繁華街と、時計台の横を抜ける道がある。Kは迷わず「裏」と言っていた時計台の横のほうへ進んだ。途中で丸坊主の頭まで真っ白にした黒い衣装の女性が歩いていた。ビニール傘を差し、爪先立ってキョロキョロしながら…

松山への旅2日目前半

2日目。 ホテルのバイキングで朝食を摂る。食べ放題に浮かれて、たくさんかきこんだ。 今日のメインは「人力飛行機ソロモン」の搭乗である。午前11時〜午後1時に松山市役所広場で搭乗引換券を提示し、地図とお面を入手することになっている。早く行って…

松山への旅1日目

2008年11月23日〜25日「人力飛行機ソロモン 松山編」 松山で寺山修司をやる。 その情報が入ったのは、8月はじめのことだった。市全体が劇場になる、まさに日常の隣にある演劇。観客と役者が同じ場所に立ち、日常的な言葉を交わし、何か劇的なこと…

松山に行きます。

11月24日(月)に上演される芝居を観に行きます。 http://www.banyu-inryoku.net/main/main.htm 「人力飛行機ソロモン」松山編です。 芝居は元々生ものですし、この芝居は行く先々で出演者を募っている、まさしく、その日限りの芝居となります。 オラン…

ベッドマンスリーパー

http://www.karibaka.com/ 場所は「アイピット目白」。目白駅から徒歩7分のところです。目白駅を降り、目の前の大きな道路を左に向かい、ローソンを過ぎ、第一勧銀の建物の角を曲がると、路地の奥にぽーっと光る場所があります。近づいてみると、そこが劇場…

大谷マサヒロさんがアルファポリスさまで作品を公開されました。

解説 アルファポリスさまは読者が読みたいものを市場に出したいというコンセプトで始められた出版社さまです。 詳しくは「ドリームブッククラブ設立趣旨」をごらんください。 アルファポリスさまの「目指せ出版化!ドリームブッククラブ」のシステムはこうな…

チャレンジカップ開催です。

琥珀色の南風さんで、琥珀さん主催の第6回チャレンジカップが開催されます。 参加者18名が、4000字程度の作品を書き、投票によって優勝者を決めるというイベントです。 今回も「匿名」になるみたいです。 テーマは「光」。 詳しくは琥珀さんのサイトへど…